ちなみにわたしは仕事帰りに本屋で普通に買いました

 村上春樹氏の新刊が出るたびに大騒ぎになる。






 首都のお店では販売日前日からフェスタであり、日が変わるや否や深夜から本を売り出す。「ハルキスト」と呼ばれるファンは行列をなし、カウントダウンで祝い一秒でも早く本手に入れる。






 いつもそれを見るたびに、



「俺は仮面ライダーになりたかったから、絶対に仮面ライダーの靴は履かなかった。仮面ライダー自転車にも乗らなかったし、仮面ライダーふりかけも食べなかった。なぜならそれは仮面ライダーから最も遠いことだから」



 というダウンタウン松ちゃんの言葉を思い出す。なんか違うかもしれないけど思い出す。別にハルキストはハルキになりたいわけではないのだろうけど、ハルキストのカウントダウンは村上春樹から遠く離れたところにある気がする。