2017-01-01から1年間の記事一覧
実家は田舎で近所に牛がいるのは、たまにもうもう言っているので知っていたのだがニューカマーが現れた。車で五分ほど走った最寄りのローソンの前に茶色のヤギがいるのだ。 うるさくないし、臭くないし、雑草を食べるしで中高年の間でヤギ飼育が流行している…
たくさん病気を持ったおじさんとお話をしていて、 「はいほうて分かる?」 と聞かれました。はいほう・・・はいほう、 「ああ、ブドウみたいなやつですね」 「そうそう、それがつぶれていく病気やねん」 そうか、それは大変だ・・・ 「静かに夜、風呂入って…
先日、バーベキューに行きました。そしたらまわりの女の人たちは競うように自分のとっておきのバーぺキューメニューを持ってきていて、人生で数えるほどしかバーベキュー経験のないわたしなのでテクニシャンの前におろおろするしかないのでした。 とりあえず…
ふたりいます。ひとりはトリバゴのCМに出ている女の人で、もうひとりは日本臓器製薬のCМに出ている男の人です。 「ご存知」 みたいな感じで出演しているけど全然知らん。あの人たち、いったいなんなんだろう。だれなんだろう。みんなは知ってるのかな?
シーチキンの料理本を図書館で借りてきました。 わたしにとってシーチキンとはなんか油漬けのくせにぱさぱさしているし、それだったら豆腐の油揚げの方がおいしいよな、という。唯一、豆のサラダを作る時だけ時は必須だ、くらいの。そして外食で出されるとな…
お風呂に行こうと思って、電車に乗っていました。そこそこ混んでいたのでカバンを下において扉前のサイド(ちょうどおしりが座っている人の横になるとこ、わたしはそこをエアーポケットと呼んでいます)に立っておりました。 降りる駅が来たのでカバンを持とう…
この気持ちをどういったらいいの?ということがある。 例えば、ちょうど五十円のおつりがくるように券売機にお金を入れたら、十円玉が五枚がしょんがしょんがしょんがしょんがょんと落ちてきた時。 「せっかく・・・せっかく」 この気持ち、どういったらいい…
最近、聞いた話の中で一番かわいかったのは、三島由紀夫の末期です。 「三島由紀夫は『豊饒の海』を書き終え、自衛隊にて割腹自殺した」 と思っていたのだけど、「豊饒の海」を書いている時にどうしてもディズニーランドに行きたくて夫人を誘ったものの断ら…
ソクラテスはおしゃべりが行き過ぎて、なんやかんやあって死刑になったのですが、殺し方としてどうもピンと来ないのが、 「毒ニンジンによる死刑」 だったというのだ。ん〜、みんなの前でなの?それとも地下でたった一人で死んだの?そしてニンジンはボリボ…
ふ、と思いついた。 「馬って、ほんとにニンジンが好きなのか?」 そのように言われているが、他の野菜の方が好きかもしれないじゃないか?と。そしてさらに、 「うさぎも、ほんとにニンジンが好きなのか?」 なんとなく、くわえている姿がだいこんより、ご…
散歩をしていると、桜の木にウグイスが止まった。そこは梅なんじゃないのか、ウグイスよ。そして桜は全然咲く気配もないぞ、ウグイス。咲いてない桜の木ってなんか枯れ木っぽいぞ、ウグイス。 止まったウグイスは木についているコケをガツガツついばみ始めた…
村上春樹氏の新刊が出るたびに大騒ぎになる。 首都のお店では販売日前日からフェスタであり、日が変わるや否や深夜から本を売り出す。「ハルキスト」と呼ばれるファンは行列をなし、カウントダウンで祝い一秒でも早く本手に入れる。 いつもそれを見るたびに…
「風情がある」 という言葉でなにを思い出すだろう。夏の夕暮れ風が吹くとか、冬の屋台で眼鏡が曇るとか、うららかな春に昼寝とか、秋の食べ物を片っ端から並べるとか。 わたしはそうではない。昔、吉本隆明が、 「明石家さんまが番組を終えて、コップ一杯の…
この間、ハイキングに行ったところ、山を下りたところにある公園でご婦人方が会話をしながらお弁当を食べていた。 「えぇ!」 と大げさな声に続いて、 「こいちじかん!」 「そう」 「МRIで?」 「そう、МRIで小一時間」 そのやりとりが通りすがりに聞こ…
東京に行った。すごくすごく久しぶりに行った。田舎者が嬉しそうにお気に入りのマフラーを巻いて行った。 朝の山手線のラッシュというのに初めて乗った。箱の中に入っていい数をはるかに超えた人が人でなくるようなありさまにねりねりと練られに練られて自分…
仕事で担当しているおばあさんが先日、左手をパンパンに腫らせて包帯ぐるぐるで来たので、 「どうしたのですか?」 とびっくりして尋ねたところ、 「妹の家で猫のケンカを止めようとして、ひっかかれた」 とのこと。ちょっとほのぼのとしたが、怪我はずいぶ…